聞き手:どうして、「極」を取り扱うようになったんですか?
横田氏:世界各地の価値ある商材は、スタッフに積極的に探させてましたが、「極」は福井酒造社長自ら、案内に来られました。その他日本酒も直接蔵元採用が多いのですが、話を聞くと、随分革新的なことをされている。その中で新酒品評会で連続して金賞受賞してることに興味を持ちましたね。そちらは、革新的技術だけで成し得ないものですから。
ただ、720mlで1万円は、取扱日本酒の中でも最高額。ロマネコンティの完売実績はありましたが、高額日本酒実績はなかったんですよ。
聞き手:でも採用しましたね。何が採用ポイントですか?
横田氏:まあ3つほどありまして、一つは社長の伝統と革新を融合させた経営姿勢。二つ目は、連続した金賞受賞実績。三つ目は、華のある芳醇な味わいです。用意できる限界数量を聞くと200本くらいとのことでしたが、無理して250本をお願いしました。結果は、完売でしたよ。
聞き手:味にうるさいダイナース会員に受け入れられたということですか?
横田氏:そうですね。翌年も完売だったので、目と舌の肥えた会員を虜にしたということです。編集サイドとしては、高級ワインに次いで、高級日本酒の市場も強化したかったのですが、その後「極」を超えるような商材が中々出てこなくて実現できませんでした。
※「極」が掲載されてる食品カタログ「味わいづくし」は、現在もダイナース会員向けに発行されていますが、管理運営はシティカード社からJALUX社へ移管されています。